認知行動療法とは

認知行動療法は、考え方に働きかけて気持ちを楽にする心理療法の一つのことです。
うつ病になるのは、絶望や不安、悲しみ、怒りなど嫌な気分(ストレス)になってしまう感情を強くもってしまうからです。認知行動療法は、考え方や物事の受け止め方を意識的に変えて、ストレスを軽減する技法なのです。欧米では、うつ病やパニック障害、強迫性障害、不眠症などに効果があることが実証され、広く利用されるようになってきました。

病院の治療と両立できる技法

認知行動療法は、医療行為ではありませんので、病院の治療を受けながら、一緒に利用することができます。
薬を使う治療と異なり、明らかなリスクがないため安全な方法です。

認知行動療法のデメリット

医師や臨床心理士が認知行動療法を行う場合もありますが、上手なひともいれば下手なひともいます。また相性が合わないなら、うまくいきません。

効果が現れるまで時間がかかることもあり、また、認知行動療法を利用しても効果がでないということもあります。

認知行動療法のメリット

一番おおきなメリットは、ハッキリとした副作用がないことです。

また、一度やりかたのコツをつかんでしまえば、嫌な気分になったときでも自分で考え方に修正をくわえて、ストレスを軽減することができます。

「理屈ではわかるけど、そんなに簡単に考え方って変わるのだろうか。」と疑問を持たれるかもしれません。認知行動療法は研究され、その効果が確認されている方法なのです。

認知行動療法トレーニングブック

国立精神・神経医療研究センター、認知行動療法センターの所長、精神科医大野裕先生は認知行動療法を広く薦められている方です。大野先生は心の治療に関する本をたくさん出版されています。認知行動療法の技法は認知行動療法トレーニングブック(訳 大野裕)「定価12,800円」の中で詳しく知ることができます。

認知行動療法は何度も繰り返して納得するまで行わなければなりませんが、考え方を変える方法が身に付いてしまうと、嫌な気分になる回数や度合いを軽減できるのです。

考え方は本当に変えることができるのでしょうか?

取り敢えず、認知行動療法に取りかかって、考え方が変わるかどうか確認をしてみましょう。

認知行動療法はアメリカの精神医学科医アーロン・T・ベック博士が考えた認知療法から発展しました。ベック博士が認知療法を発表したあと、イギリスのデイビッド・M・クラーク博士がベック博士と共同研究をおこない、認知行動療法ができました 。
クラーク博士とベック博士が共同で認知行動療法の論文を発表したのは、1988年のことですから、認知行動療法の歴史はそれほど長いものではありません。まだまだ、新しいタイプのうつの治療法なのです。