2016-12-17(2016-12-17更新)

どんな環境に置かれても生きることを諦めないコツ

ロゴセラピーをご存じですか。これはオーストリアの精神科医で心理学者でもある、ヴィクトール・フランクルによって提案された心理療法です。ロゴセラピーとは、人生に意味がないと考えてしまう、あるいはその価値を正しく評価できないとき、それに価値を見い出せるように心をサポートする心理療法のことを言います。フランクルの考え方から、ロゴセラピーを探ってみましょう。

Viktor Emil Frankl

Viktor Emil Frankl

参照:http://hypno-puresolution.com/

ヴィクトール・フランクルの人生

1905年、フランクルはウィーンにユダヤ人の子供として生まれました。その後ウィーン大学に在学し、アドラーやフロイトから教えを受け、精神医学を学んでいます。

1933年から、ウィーンの精神病院で自殺願望をもつ女性患者の責任者を務めていましたが、ナチスドイツが1938年にオーストリアを併合したため、職を追われます。

1941年12月に結婚をしますが、その9か月後には家族と共に、テレ―ジエンシュタットに収容されました。テレ―ジエンシュタットとは強制収容所のことで、総計14万人以上のユダヤ人がここに連れてこられ、うち3万3000人以上がこの場所で死亡したと言われています。

またフランクルの父もここで亡くなり、母や妻は他の収容所でやはり他界しています。1944年10月からはアウシュビッツでの生活を余儀なくされ、その後テュルクハイムに移送されましたが、1945年4月にアメリカ軍によってようやく解放されました。

1946年からの25年間は、ウィーンの精神科病院に勤務しながら強制収容所での極限的な体験をもとに数々の本を出版しています。その中でも「夜と霧」は代表作といわれ、今もなお世界中の人々に読み継がれています。

過酷な人生ではあるのに、このような体験を経てもなお、フランクルはユーモアと明るさを忘れなかった人として知られているのです。

フランクルの壮絶な体験からロゴセラピーが生まれたのではと考えられがちですが、じつはフランクル自身の体験からつくられたものではありません。ロゴセラピーは彼が強制収容所に収監される前にすでに提唱されています。そして、ロゴセラピーが心を癒すひとつの方法になることは、フランクル自身によって立証されているのです。

「どのような状況になろうとも、人間にはひとつだけ自由が残されています。それはどう行動するかです。」

「人間からあらゆるものを取り上げようとしても、絶対に取り上げることができないものが一つだけあります。いかなる環境に置かれても自分の心の持ち方を選択する自由です。それは人間の究極の自由です。」

「涙を恥じることはありません。その涙は苦しむ勇気を持っていることの証なのですから。」

「人間は緊張のない状態など本当は求めてはいません。心の底では目標に向かって苦闘す日を望んでいるのです。」

「私たちは、人生の闘いだけは決して放棄してはいけない。」

「そもそも我々が人生の意味を問うてはいけません。我々は人生に問われている立場であり我々が人生の答えを出さなければならないのです。」

引用:http://earth-words.org/

自分でうつを治す方法